マウスの人工冬眠に成功
筑波大と理化学研究所の研究チームは、本来は冬眠しないマウスやラットの脳にある「休眠誘導神経(Q神経)」と名付けた細胞を刺激して冬眠に近い状態を作り出すことができたと、11日付の英科学誌ネイチャー(電子版)で発表した。
共同通信社 6/11 18:27 (JST)
と、また興味深いニュースが飛び込んできました。
簡単に言うと、マウスの脳には「冬眠スイッチ」みたいな神経細胞があって、それを刺激することで冬眠状態になる、ということが判明したというもの。
そして、その神経細胞は人間も持っているということで、人間も人工的に冬眠できるんではないかと、今研究が続けられているというものです。
なんだか、ワクワクするというか、ちょっと怖い気もしますね。
いったい人類はどこへ向かっていくのか。
ということで今回は、
- 仮に、人間が人口冬眠が出来るようになるとすると、どうなるのか
- 人工冬眠が出来ることで、どんなことが可能になるのか
という未来を、様々な情報を踏まえて予想していきます。
そもそも冬眠とはなにか?

冬眠する生物といえば、昆虫やリスやハムスターなどの小動物から、クマなどの体の大きいものまで数多くいます。
ここでは、より人間に近い、クマの「冬眠」について調べてみました。
冬眠する理由は、冬はエサがなくなるから。
てっきり寒いからかと思ってましたが、違うんですね(笑)
しかし、冬眠といってもずっと眠ったままというわけではなく、起きてはいるけど、ずーっと寝ぼけている状態が続いてる感じなんです。
✓ ちなみに冬眠期間中はこんな状態になります。
- 体温が4~5度下がる
(37℃⇒32℃) - 心拍数も1/5まで減る
- 何も食べない何も飲まない
- 排尿、排糞をしない
- 一度冬眠したら覚醒しない
※外部からの刺激がない限り
いやー、すごい超省エネモード、悟りを開いた僧侶のようです。
ちなみに出産、子育ては、冬眠期間中にするようです。
寝ぼけた状態で赤ちゃんの世話ができるのか、ちょっと疑問です(笑)
人間が冬眠するとどうなる?
人間が冬眠すると、クマと同様に、体温が落ちて心拍数が下がります。
そして食事も取らず、ほぼ寝たきりになります。
✔ しかし、人間の場合は下記の問題が発生するようです。
- 筋肉が落ちる
- 骨も弱くなる
- 血栓ができて、死に至ることも
- いったん低体温になると元に戻らなくなる
ちなみに、クマは筋肉も落ちず、骨も異常ないそうです。冬眠から覚めたクマは、多少ふらつく程度で済むらしいんです。いやはや、すごい生命力ですね♪
しかし一方で、こういった驚くべきニュースも報告されています。
「人間の冬眠」と話題に上がった事例①
2006年10月7日に兵庫県神戸市の六甲山で男性がガケから落ちて骨折のため歩行不能となり、10月31日に仮死状態で発見されて救助される事故があった。当初は「焼き肉のたれで生き延びた」などと報道されていたが、実際は遭難から2日後の10月9日には意識を失い、発見されるまで23日間、食べ物だけでなく水すら飲んでいなかったことが分かった。発見時には体温が約22℃という極度の低体温症で、ほとんどの臓器が機能停止状態だったが、後遺症を残さずに回復した。「いわゆる冬眠に近い状態だったのではないか?」と医師が話している。
「人間の冬眠」と話題に上がった事例②
2012年2月17日、ロイター通信がスウェーデン北部の林道で、前年の12月19日から約2カ月間、食料なしで雪に埋もれた車の中にいたという男性(45)が通りかかった人に発見され、救出されたと伝えた。報道は男性が31度前後の低体温の冬眠状態になり、体力を消耗せず生存できたのではないかとの医師の見方を伝えている。
引用元:Wikipedia
これらの事例の生存出来た理由は、いまだ解明できてないようです。
でも、こういった前例があると、ひょっとして人間もいずれ人工冬眠が出来るときが来るかもしれませんね。
仮に人間が人工冬眠出来るようになると、何がどう変わる?

先に書いた様に、仮に人間が人工冬眠出来るようになるとすると、肉体的消耗が軽減され、超省エネで生き続けることが可能となるわけですね。
それを利用して、今後こういったことが改善できるのではないかと、期待されています。
✔ 人工冬眠が出来るようになると…
- 筋疾患や心臓病などの治療法に活用できる
- 脳卒中患者を救える可能性が高くなる
- 出血が伴う大きな事故でも人工冬眠させることで救える
- 移植する臓器も保存期間を延ばせる
- 食糧危機がなくなる
- 宇宙飛行士も人工冬眠しながら宇宙を移動
- 人工冬眠ダイエットが出来る
- 未来に行ける
- 長生きできる
といった感じで、もし人工冬眠が可能になれば、これだけ多くのメリットが考えられるようです。
都市伝説で冷凍人間の話などよく耳にしますが、ひょっとしたら今後は「人工冬眠」というカタチが主流になるかもしれませんね♪
まぁ、個人的にはちょっと遠慮しますが(笑)
以上、「人工冬眠が出来ると人はどう変わる?何が出来る?」についての解説でした。