井上尚弥の日本凱旋試合「12.14 井上尚弥vsアラン・ディパエン戦」最新情報はこちら
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約8ヶ月ぶりに試合が決まった、WBA &IBF世界バンタム級統一チャンピオンのモンスター井上尚弥選手。
対する次戦の相手は、フィリピン出身のIBF世界バンタム級1位、マイケル・ダスマリナス選手。
- 試合日時:2021年6月19日(土)※日本時間 2021年6月20日(日)
- 試合場所:アメリカ、ラスベガス
ようやく正式発表だ
— 井上尚弥 Naoya Inoue (@naoyainoue_410) May 6, 2021
お楽しみに!!! pic.twitter.com/uAwoLWaogt
久しぶりにモンスターの試合が観れるので嬉しいんですが…
- ダスマリナスって誰??
- あれ、カシメロと対戦するんじゃなかったの?
- 期待してたのと違う。
などと思った方も多いはず(笑)
ということで、今回はボクシングキャリアでも一番乗りに乗っているこの時期に、
- なぜ井上尚弥選手は格下の相手と試合をするのか?
そして、
- ダスマリナスという選手はいったいどんな相手なのか?
を解説していきます♪
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なぜ井上尚弥は「ウバーリ」ではなく「カシメロ」ではなく、「ダスマリナス」と戦うのか?
簡単にいえば、井上尚弥選手は、この試合をしなければチャンピオンの座から降ろされる可能性があったからです。
要するに、「本人が希望した試合」ではなく、「しなくてはいけない試合」だったということです。
その辺りをもう少しわかりやすく掘り下げて解説していきます。
モンスター井上尚弥の目標は、バンタム級4団体統一チャンピオン!
まず最初に、下の図を見ていただきたいんですが、ボクシングってめんどくさいことに、いろんな団体があって、その団体ごとにチャンピオンが存在するんですよね。
要するに、チャンピオンは一人じゃないんです。
✔︎ こちらがボクシング主要4団体のWBA・WBC・WBO・IBFと、現在のバンタム級の世界チャンピオン。
WBA王者 | WBC王者 | WBO王者 | IBF王者 |
井上 尚弥 20戦無敗 (17KO) |
ウバーリ 17戦無敗 (12KO) |
カシメロ 34戦30勝4敗 (21KO) |
井上 尚弥 20戦無敗 (17KO) |
(2021/5/7現在)
ここで厄介なのが、どの団体のチャンピオンも『俺が一番強い!俺が真のチャンピオンだ!』と言い張るわけです。
であれば、団体の垣根を越えて、真のチャンピオンを決めようじゃないか!ってことで、各団体のチャンピオン同士が戦っていくんです。
そしてモンスター井上尚弥選手は、2019年にIBF王者だったエマニエル・ロドリゲス選手、WBAスーパー王者だったノニト・ドネア選手を破り、見事2団体(WBA・IBF)の統一チャンピオンになったというわけですね。
となると、残すはWBCチャンピオンのウバーリ選手と、WBOチャンピオンのカシメロ選手を倒せば、晴れて目標にしていた4団体の統一チャンピオンになり、名実ともにバンタム級世界最強の称号を手にできるということになるわけですね♪
ですから本来、井上尚弥選手のターゲットはその2人のはず…なんですが、ここでちょっと問題が発生するんです。
IBF団体からノルマが課されてしまうモンスター井上尚弥
モンスター井上尚弥選手がダスマリナス選手と戦う理由は、IBF団体から現・チャンピオンである井上尚弥選手に「指令通達」が出されたからなですよね。
ようするに、IBF 1位(井上チャンピオンの一つ下の順位)のダスマリナス選手に、チャンピオンへの挑戦権が与えられた、といった方が分かりやすいかもしれません。
✔︎ IBF世界バンタム級ランキング順位(2021/5/15時点)
ランキング順位 | 選手名 |
王 者 (チャンピオン) |
井上 尚弥 |
1位 | マイケル・ダスマリナス |
2位 | 空 位 |
3位 | リー・マクレガー |
4位 | ポール・バトラー |
5位 | ジョシュア・グリア |
6位 | ニコライ・ポタポフ |
7位 | スッカセーム・キャンヨンユット |
8位 | 井上 拓真 |
9位 | ゲーリー・アントニオ・ラッセル |
10位 | ジェイソン・マロニー |
仮に、井上尚弥チャンピオンがその挑戦を受けなければ、IBF団体は井上尚弥チャンピオンが棄権した(逃げた)と判断して「IBF王者の称号を返上してもらうか、剥奪しますよ!」と言われちゃうわけです。

※現在WBC世界王者はノニト・ドネア選手になっています
ですから、4団体統一チャンピオンを目指す井上尚弥選手としては、ダスマリナス選手との試合を受けざるを得ない状況になった、ということなんですね。
チャンピオンといえども「やりたい試合だけをやる」わけにはいかない事情があり、チャンピオンとして居座り続ける(タイトルを保持しておく)のも、結構大変なことなんですね♪
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井上尚弥の対戦相手のダスマリナスはどんな選手?
今回、モンスター井上尚弥選手との対戦が決定しているマイケル・ダスマリナス選手。
「初めて名前を聞いた」って方も意外に多かったんじゃないでしょうか?
いったいどんな選手なのか、マイケル・ダスマリナス選手の戦績やプロフィールを確認してみましょう!
✔︎ マイケル・ダスマリナス選手
- 本 名:Michael Alber Dasmariñas
- 国 籍:フィリピン
- 年 齢:1992年8月20日(28歳)
- ランク:IBF バンタム級1位
- 勝 率:33戦30勝2敗1分(20KO)
- KO率:60.6%
- 身 長:170㎝
- 利き手:サウスポー
- デビュー:2012年1月15日
【備考】11人兄弟姉妹。父は元ボクサー、兄もアマチュアファイター。9歳から本格的にボクシングを習い始める。
マイケル・ダスマリナス選手は、過去に井上拓真選手(井上尚弥の弟)や、中山慎介さん(元WBC世界バンタム級王者)、岩佐亮佑選手(元IBF世界スーパーバンタム級王者)のスパーリングパートナーも務めたこともある、日本のボクシング業界ではけっこう名の知れたボクサー選手です。
2021/03/06に、地元フィリピンのYouTuber「Philippine FYA」さんが、ダスマリナス選手にインタビューしていますので、そちらの動画を載せておきます。
マイケル・ダスマリナス選手の人柄の良さがにじみ出ている動画ですよ♪
ダスマリナス選手、日本の好きな食べ物がラーメン・焼肉・寿司・刺身と、かなり日本通ですよね♪
とはいえ、勝負は勝負ですから、致し方ないですね。
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井上尚弥の次戦がダスマリナスと聞いたカシメロの反応
最後に、井上尚弥vs.ダスマリナス戦が行われると聞いたカシメロ選手の反応がこちら。
イノウエはオレから逃げる決意を固めたようだ。
オレとはもう戦いたくないのだろう。
あいつはランナーで、陸上選手だ。
ただ逃げ回って口だけ。オレとは戦いたくない。引用元:Yahoo!ニュース【2021/4/1】
それに対して、モンスター井上尚弥選手もめずらしく反撃に。
待て待て。言わせとけば言いたい放題…
— 井上尚弥 Naoya Inoue (@naoyainoue_410) April 1, 2021
こんな奴から逃げる理由がない。
ただ俺には消化しなければいけない試合があるからやるだけ。いつでも倒す準備は出来てる。https://t.co/angudLYKky
本人も「消化しなければいけない試合」という表現を使っているところを見ると、井上尚弥選手の本命は間違いなくWBOのベルトを持っているカシメロ選手ですね。
ダスマリナス戦で見事完全勝利を飾れば、次こそカシメロ戦でしょう!
最後にまとめると、今回の6月20日に行われるマイケル・ダスマリナス選手との一戦は、井上尚弥選手が掲げている「4団体統一王者になる目標」のためには、必要不可欠な試合だったということになります。
次戦ダスマリナス戦も、ぜひモンスターとしての実力の違いを見せつけて欲しいものですね。
以上今回は、井上尚弥選手の次戦が、なぜ格下のダスマリナス選手だったのか?という理由についてでした。
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