TJ・ドヘニーの強さや戦績、ファイトスタイルを徹底分析!

TJ・ドヘニーの強さや戦績、ファイトスタイルを徹底分析! ボクシング
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2024年9月3日、有明アリーナ(東京)で行われる井上尚弥との一戦が決定しているTJ・ドヘニー。

試合前の評判では「噛ませ犬」や「消化試合」など、あまり高い評価を受けていませんが、実際にドヘニーについて調べてみると、簡単に片付けられる相手ではないことがわかります。

今回は、そんなTJ・ドヘニーというボクサーにフォーカスして、その強さや過去戦績、ボクシングスタイル、そして現在のランキングについて徹底分析していきます!

9月3日(火) 井上尚弥vs.TJ・ドヘニーの試合開始時間はこちら

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TJ・ドヘニーはどのくらい強い?

TJ・ドヘニーはどのくらい強い?

TJ・ドヘニーの戦績

まずは、TJ・ドヘニーの戦績から見ていきましょう。

戦績30戦 26勝 (20KO) 4敗
KO率76.92%
ニックネームThe Power
身長168cm
リーチ173cm
年齢1986年11月2日(37歳)
スタイルサウスポー(左)
国籍アイルランド
プロデビュー2012年4月27日 

ドヘニーのKO率76.92%は、スーパーバンタム級でも非常に高い数値です。井上尚弥の圧倒的なKO率88.8%には及びませんが、この階級で70%を超えるKO率を誇る選手は少なく、その破壊力は侮れません。

現在の世界ランキング(WBA・WBC・IBF・WBO)

ボクサーの実力を測る指標の一つが世界ランキングです。ドヘニーの最新ランキングを確認してみましょう。

TJ・ドヘニーの世界スーパーバンタム級ランキング

WBAWBCIBFWBO
6位7位7位2位
WBA:2024年7月31日付
WBC:2024年8月17日付
IBF:2024年8月14日付
WBO:2024年8月15日

これに対し、井上尚弥は4団体すべてでチャンピオンの座に君臨しています。ランキングだけを見るとドヘニーは劣るように見えますが、世界トップクラスの選手たちと渡り合ってきた経験が、彼の実力を物語っています。

同階級の他の強者たちとの比較

他の強者たちとの比較も見てみましょう。

世界スーパーバンタム級ランキング

ボクサー名WBAWBCIBFWBO
TJ・ドヘニー6位7位7位2位
サム・グッドマン6位1位1位
アラン・ピカソ1位
アフマダリエフ1位4位4位5位
タパレス4位2位3位
ルイス・ネリ3位
※「 – 」はランク外 ※ランキングは2024年8月26日現在

ドヘニーは、かつてIBF世界スーパーバンタム級王座を獲得し、現在もWBOアジア太平洋スーパーバンタム級王座を保持しています。彼の経験とランキングを見ると、決して「噛ませ犬」と言える存在ではありません。

  • PABAスーパーバンタム級王座(2013年8月17日〜2018年8月16日)
  • IBF世界スーパーバンタム級王座(2018年8月16日〜2019年4月26日)
  • WBOアジア太平洋スーパーバンタム級王座(2023年6月29日~現在)

TJ・ドヘニーの4度の敗戦

TJ・ドヘニーの4度の敗戦

ドヘニーはこれまでに4度の敗戦を喫していますが、すべて判定負けであり、KOで倒されたことは一度もありません

  • 2019年4月26日:ダニエル・ローマンに12R判定負け (0-2)
  • 2020年3月6日:イオヌット・バルタに8R判定負け (0-3)
  • 2021年8月6日:マイケル・コンランに12R判定負け (0-3) ※フェザー級
  • 2023年3月12日:サム・グッドマンに10R判定負け (0-3)

これらの結果から、ドヘニーがいかにタフであり、打たれ強いかが分かります。彼はスタミナにも自信を持っており、井上尚弥にとっても油断できない相手です。

TJ・ドヘニーが井上尚弥に勝つ可能性

ドヘニーが井上尚弥に勝つ可能性としては、以下のポイントが挙げられます。

一発で仕留めるパンチ力

ドヘニーのニックネーム「The Power」が示す通り、彼の最大の武器はその強力なパンチ力です。これまで多くの相手を圧倒してきた井上尚弥でも、ドヘニーのパンチをまともに受ければ、あのルイス・ネリ戦のようにダウンを奪われる可能性があります。ネリとの試合で見せたように、予期しない場面で強力な一発を受けることは、井上にとっても大きなリスクとなり得ます。

試合前の体重戻し

もう一つ注目すべき点は、ドヘニーが試合前にどれだけ体重を戻すかです。2023年10月31日に行われたジャフェスリー・ラミド戦では、計量後から試合当日までの1日の間に、なんと12.6kgも体重を増やしたと報じられています。これが事実なら、試合当日のドヘニーの体重は67.9kgに達していたことになります。

これはスーパーバンタム級(55.34kg)での試合ですが、実際にはスーパーウェルター級(69.85kg)に近い体重で戦ったことになります。たとえば、これはフロイド・メイウェザーテレンス・クロフォードといった大型選手が戦う階級の体重です。

もちろん、短期間でこれほどの体重を戻すことで、コンディションには影響が出るかもしれませんが、それでも体重増加によるパンチの重さは無視できない要素です。井上尚弥はこの点も十分に警戒する必要があります。もしドヘニーのパンチがクリーンヒットすれば、試合の流れが一気に変わる可能性もあるでしょう。

ボクシング関係者のTJ・ドヘニーの評価

井上尚弥談

ドヘニーがやるべきことは分かっている。判定で勝とうという気はさらさらないだろうし、だからこそ気をつけなければいけない。一発を気を付けながら試合を運んでいきたい。まず判定決着は許されない。その中で流れをしっかりつくって、仕留めるべき瞬間に仕留められるのがベスト。
引用:日刊スポーツ

井上尚弥の父・真吾トレーナー談

一つ一つの動きがしっかりしていてベテランチックな感じ。フィジカル強そうだし、今回の試合に対してモチベーションはずば抜けてあると思う。だからこ気を付けなければいけない。
引用:スポニチ

フィジカルが強そうですね。パワーもありそう。上半身もしっかりしている。ハンドスピードは特別なことはないです。ただ、くっついた時のパンチに気を付けないといけない。体で押し込んでくるので、ショートパンチで突き放す必要がある。足を止めて打ち合うのは怖いですね。尚弥も今は体が強くなっていますよ。でも、そのうえで相手の土俵に付き合う必要はないと思います。
引用:The answer

ショーン・ギボンズ談(ドヘニーのプロモーター)

TJは井上の対戦相手にふさわしい選手だ。彼は日本で非常に名高い経歴を持ち、絶頂期を迎えた。彼は人々を驚かせるだろう。彼は失うものは何もない。リラックスして余裕を持って臨むだろう。
引用:東スポWeb

渡嘉敷勝男(元世界チャンプ)談

「ドヘニーは意外にあなどれない。年齢的に見ると、ちょっと衰えてるとみんな思ってるかもしれないけど。49歳10か月までチャンピオンだったバーナード・ホプキンス(米国)という人がいたんですから。まだ37歳というのは上り調子なんですよ、外国人の体からするとね。日本人のイメージで言ってはいけない。パッキャオだって40歳ぐらいまでチャンピオンだったし」

「パンチ力もある。そして一番気になるのは、フェイントがうまいんですよ。このフェイントは、ネリが井上チャンピオンを倒した瞬間よりも怖い。ネリの場合は、たまたま見えない位置からきた。見えてるのにフェイントで倒すというのは、相当なテクニック。そしてちょっと変則でやりにくい。みんなが言っているように、楽な選手だと思っていると危ない」
引用:東スポWeb

モンスター井上尚弥 vs. TJ・ドヘニーの試合は、2024年9月3日(火)です!同日に行われる対戦カードや試合順の詳細はこちらです。

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