なぜ、セブンイレブンは「1円未満」の価格を表示したのか?その理由をわかりやすく解説

なぜ、セブンイレブンは「1円未満」の価格表示をしたのか?その理由をわかりやすく解説 トレンド

2021年4月27日、大手コンビニエンスストアのセブンイレブンは、全ての商品に対し、1円未満の小数点第2位までの価格表示を行うことを発表しましたよね。

 

株式会社セブン‐イレブン・ジャパン(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:永松 文彦)は、商品の価格表示について2021年5月以降順次、税込価格を「小数点第2位」まで表示するよう変更してまいります。

セブンイレブンの1円未満の総額表示

引用元:セブンイレブン公式ウェブサイト

 

 

それに対し世間では

  • 1円以下とか表示する意味あるの?
  • 「銭」とか、いつの時代だよ!
  • 1円未満の通貨自体ないでしょ(笑)

 

などといった声が多く寄せられていますが、一体なぜセブンイレブンはこのような細かい金額まで表示する必要があったのでしょうか?

 

今回は、その目的や経緯、きっかけをわかりやすく解説していきます。

 

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セブンイレブンは、なぜ1円以下(小数点第2位まで)の表示をするようになったの?

 

セブンイレブンが1円以下(小数点第2位まで)の表示をするようになった最大の理由は、「301円問題」といわれています。

 

 

現在、消費税計算は、

  1. 一商品ごとに消費税を計算する方法
  2. 合算した後に消費税を計算する方法

の2通りが認められています。

 

しかし、ここで問題になったのが「単品で購入した場合」と「複数個を同時に購入した場合」の消費税の誤差です。

 

 

例えば…

<100円(税込み)のセブンコーヒーを1杯購入する場合>

セブンが1円未満の金額を表示する理由その1

  • 商品代  93円
    消費税   7.44円
    合 計 100.44円端数は切り捨て

となり、支払い額は100円(税込)となっています。

 

※セブンイレブンは、一円以下の端数は「切り捨て」を採用。

現在の税込価格の表示は、商品の税抜価格に税率を掛け、1円未満を切捨てた金額を表示しております。

セブンイレブン「税込価格表示の変更について」より抜粋

 

 

では次に、3個購入(清算)した場合はどうなるか見ていきましょう。

<100円(税込み)のセブンコーヒーを3杯購入する場合>

セブンが1円未満の金額を表示する理由その2

  • 商品代 93円 × 3個 = 279円
    消費税 22.32円
    合 計 301.32円端数は切り捨て

となり、支払額は301円(税込)

 

 

あれ?1円多い!?

 

そうなんです。

1杯100円(税込)だったはずのセブンコーヒーが、3杯まとめて購入するとなぜか301円になってしまう、という不思議な現象が起こるんです。

 

 

これは、本体価格を先に足していって、最後に消費税をかけるために起こった現象です。

(※単品の場合の切り捨てていた0.44円が、×3で1.32円になり1円が繰り上がる)

これが俗にいう「301円問題」というものです。

 

 

この問題に対し、セブンイレブンは事前告知不足があったとして、2019年に公式ウェブサイトで正式に謝罪しています。

セブンイレブンのお支払金額の計算方法の変更について①

セブンイレブンのお支払金額の計算方法の変更について②

出典:セブンイレブン公式

 

 

セブンイレブンはこれらの出来事を踏まえて、

  • 「なぜ誤差が生まれるか?」という理由を、お客さんに理解していただく為
  • 今後できるだけ混乱を招かないように、支払い金額の目安にしてもらうように

という目的で、今回「小数点第2位」までの細かい総額表示をすることにした、という流れです。

 

 

セブンイレブンの1円以下の表示はなんでこのタイミング?今まではどうなっていたの?

 

きっかけは、国税局が2021年4月から全ての販売事業者に対して「総額表示(税込み金額)」を義務付けしたことによります。

 

どういうことかというと、令和3年3月31日までは消費税抜きの金額を表示しておけばよかったものが、同年4月以降は『お客さんが実際に支払う代金(税込価格)を一目でわかるように、わかりやすく商品に明記してください』というカタチに改正されたということですね。

 

正確には「消費税転嫁対策特別措置法」(平成25年10月1日~令和3年3月31日まで)の終了に伴うもの。※詳しくは財務省「事業者が消費者に対して価格を表示する場合の価格表示に関する消費税法の考え方」を参照ください。

 

 

そして、セブンイレブンなどの販売事業者は、国から指定された以下7つの表示方法から選ぶことになります。

 

総額表示の具体的な表示方法

  1. 11,000 円 
  2. 11,000 円(税込) 
  3. 11,000 円(税抜価格 10,000 円) 
  4. 11,000 円(うち消費税額等 1,000 円) 
  5. 11,000 円(税抜価格 10,000 円、消費税額等 1,000 円)
  6. 11,000 円(税抜価格 10,000 円、消費税率 10%) 
  7. 10,000 円(税込価格 11,000 円)

令和3年1月7日 財務省「総額表示の具体的な表示方法」より抜粋

 

 

この中からセブンイレブンが選んだ総額表示は

(7)10,000 円(税込価格 11,000 円)

という表示方法。

こちらが現在のセブンイレブンが採用している表示方法。

改正前のセブンイレブンの値段表示画像

改正前のセブンイレブンの値段表示

 

 

ただ、ここで問題になってきたのが、先ほど説明した本体価格を先に足していって、最後に消費税をかけるというセブンイレブンが採用している計算方法だったわけです。

 

これが先ほど説明した「301円問題」に繋がったということです。

 

ブンイレブンは、4月から義務づけされた「総額表示」により、

さらに多くの混乱が生じることを懸念して、このタイミングで1円以下の小数点第2位までの総額表示に踏み切った

ということなのでしょう。

 

 

ちなみにイオン(AEON)グループでは、すでに2019年3月からこの小数点第2位までの表示を行なっていたようです。

とすると、セブンイレブンのこのやイミングでの対応は、決して早いとは言えないのかもしれませんね。

 

というより、税込価格を主体にしてくれたら全て解決では?と思ってしまいますよね♪

でもそれは経理上の問題も含めて、なかなか難しいのかもしれませんね。

 

以上今回は、「セブンイレブンが小数点第2位までの価格を表示する理由」についての解説でした。

 

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