世界バンタム級4団体統一王者 井上尚弥のスーパーバンタム級参戦表明から約4ヶ月後の5月8日(日)についに井上尚弥vsスティーブン・フルトン戦が激突!
このまま順当にいけば年内にアフマダリエフを倒して4団体統一もあり得るのでは?と噂されてますが、強豪揃いのスーパーバンタム級、いくら井上尚弥といえど簡単な話ではないでしょう。
ということで、今回は世界スーパーバンタム級4団体(WBA・WBC・IBF・WBO)の2023年3月時点での最新ランキング表や、今後井上尚弥のライバルとなり得るボクサーを紹介していきます。
■スティーブン・フルトン vs. 井上尚弥の情報はこちら

世界スーパーバンタム級4団体(WBA・WBC・IBF・WBO)最新ランキング表(2023年3月時点)
現在スーパーバンタム級は、WBC・WBO2団体統一王者スティーブン・フルトンと、11戦11勝8KO無敗のWBA・IBFの2団体統一王者ムロジョン・アフマダリエフの2人がベルトを保持。バンタム級から転向した井上尚弥は、現在WBCとWBOの1位にランク付けされています。
以下、2023年4月9日時点の最新ランキング表です。
rank | WBA | WBC | IBF | WBO |
王者 | マーロン・タパレス | スティーブン・フルトン | マーロン・タパレス | スティーブン・フルトン |
1 | 亀田和毅 | 井上尚弥 | 空位 | 井上尚弥 |
2 | ケビン・ゴンザレス | ルイス・ネリ | 空位 | ライース・アリーム |
3 | シャバズ・マスード | ダビド・ピカソ | ルイス・ネリ | ルイス・ネリ |
4 | オレ・ドフン | ライース・アリーム | ライース・アリーム | サム・グッドマン |
5 | ライース・アリーム | アザト・ホヴァニシアン | カール・マーティン | ジョンリル・カシメロ |
6 | エフゲニー・パブロフ | チャイノイ・ウォラウット | サム・グッドマン | ムハンマド・シェホフ |
7 | ラファエル・ペドロサ | カルロス・カストロ | ルドルモ・ラマティ | 赤穂亮 |
8 | ヘクター・バルデス | ジョンリル・カシメロ | 亀田和毅 | カール・マーティン |
9 | 空位 | リアム・デイビス | アーロン・アラメダ | 亀田和毅 |
10 | マックス・オルネラス | 武居由樹 | ロドリゴ・ルイス | フィリパス・ギタンバ |
※WBAランキング:2023年3月31日更新※WBCランキング:2023年3月15日更新※IBF ランキング:2023年3月7日更新※WBOランキング:2023年3月20日更新
日本でもおなじみの悪童ルイス・ネリ、それにバンタム級から井上尚弥選手を追いかけてきた問題児カシメロもTOP10内にランクインしてますねー。
日本人では亀田和毅、赤穂亮、そしてキックからボクシングに転向した武居由樹もランク入り。ただ、武居由樹は同門(大橋ジム)ですし、現在はバンタム級へ一つ階級を落としていますので、井上尚弥との直接対決はなさそうです。
■那須川天心のデビュー戦情報はこちら

4団体統一に向けて、井上尚弥の次の対戦相手候補は誰だ?
まず、大前提として5月8日のスティーブン・フルトン戦に勝利することが条件となりますが、井上尚弥が今後対戦する可能性がもっとも高い選手は以下2名です。
- WBA・IBF王者:マーロン・タパレス
- WBA王者への指名挑戦権:亀田和毅
WBA・IBF2団体統一王者のアフマダリエフは、2023年4月8日にIBF1位の挑戦者マーロン・タパレスと4度目の防衛戦に失敗、王座陥落しています。
現在は、マーロン・タパレスがWBA・IBFチャンピオンとなりますので、井上尚弥はマーロン・タパレスと4団体統一戦を戦う可能性が高いでしょう。
ただ、現在WBA2位の亀田和毅もWBA王者タパレスへの挑戦権(WBA)を持っていますので、井上戦の前に彼もそこに絡んでくる可能性は十分にあります。
あとは井上尚弥がWBC・WBOの2団体王者になれば、今度は指名試合を受けなくてはいけなくなります。(※指名試合とは、チャンピオンが各団体から一定期間の間に義務付けられる試合のこと)
そうなると、現在WBC3位のルイス・ネリや、WBO2位のライース・アリーム以下、ランカーボクサーと消化試合(防衛戦)をする可能性が出てきます。
結局、チャンピオンはやりたい相手とだけ戦えるわけではなく、チャンピオンとしての地位を保持するために防衛戦というノルマを課せられるんですね。そう考えると4団体統一という偉業は予想以上に長い道のりになるわけです。
ライバルはフルトンやアフマダリエフだけじゃない!スーパーバンタム級の強敵ボクサー7選!
では、今後井上尚弥と対戦する可能性があるボクサーのなかで、強いと噂されているボクサーや、まだ底を見せていない無敗ボクサーを7名紹介していきます。
※フルトンは井上尚弥と対戦が決定しているので外しています。
WBA・IBF2団体王者 ムロジョン・アフマダリエフ【11戦11勝 8KO 無敗】

井上尚弥が対戦する可能性がもっとも高いといわれていた元WBA・IBF2団体統一王者 ムロジョン・アフマダリエフ。残念ながらマーロン・タパレスに人生初の12ラウンド判定負けを喫する。これで井上尚弥との対戦はほぼなくなった。
今更説明するまでもないが、マーロン・タパレスに敗れる前までは戦績は11戦11勝8KOで、一度も負けなしの無敗ボクサー。デビュー8戦目にして、当時のWBA・IBF2団体統一王者 ダニエル・ローマンに12R判定勝ち(3-1)を収め初王座を獲得した。
■2022年6月25日に行われたロニー・リオスとの試合
マーロン・タパレス【39戦36勝 18KO 3敗】

元WBO世界バンタム級王者で、現WBA・IBF2団体統一王者となったマーロン・タパレス。現在もっとも井上尚弥と対戦する可能性のある男といえる。
2019年12月よりバンタムからスーパーバンタム級へ転向し、岩佐亮佑に11R 1:09でTKO負けを喫した(2019年12月)が、その後4連勝中。米ボクシング専門誌リングの評価ではSバンタム級で6位(3月11日時点)。
■2019年6月1日に行われたロベルト・カスタネダとの試合
ルイス・ネリ【33戦32勝 24KO 1敗】

元WBC世界スーパーバンタム級王者で、日本でも名の知れた悪童ルイス・ネリ。過去にドーピング違反や計量失敗など何かと問題を起こすイメージがあるが、ボクサーとしては誰もが認める実力の持ち主。
ルイス・ネリの唯一の負けは、2021年5月に対戦した無敗の男ブランドン・フィゲロア。無敗同士の戦いということで注目の一戦となったが、7R 2:18でKO負けを喫している。ちなみに、勝利した王者フィゲロアはのちにスティーブン・フルトンに敗れている。
■2023年2月18日に行われたアザト・ホヴァニシアンとの試合
ライース・アリーム【20戦20勝 12KO 無敗】

※画像出典:BoxingScene
20戦全勝でまだそこを見せていないライース・アリーム。5月頃にカシメロと対戦すると噂されていたが、アリーム陣営が拒否した模様。一部では「アリームがカシメロから逃げた」と報道されてもいたが、ランク上位のアリームにとって対戦するメリットはない上に、カシメロだけに直前での試合キャンセルや軽量オーバーなどのリスクを考え断った線が強い。
■2022年9月4日に行われたマイク・プラニアとの最新試合
亀田和毅【43戦40勝 22KO 3敗】

ご存じ亀田三兄弟の三男で、元WBO世界バンタム級王者。中学を卒業して15歳でメキシコ単身武者修行、17歳になってそのまま現地でプロデビュー。その後、6年間無敗(31連勝)のまま突っ走るも、2015年5月にジェイミー・マクドネルに12R判定(0-3)で敗れる。半年後、再挑戦するもまたしても判定負けを喫している。
2021年12月12日にヨンフレス・パレホと対戦し、WBA世界スーパーバンタム級挑戦者決定戦を制し、現在WBA王者アフマダリエフへの挑戦権を獲得している。仮に、アフマダリエフに勝利すれば、井上尚弥との4団体統一戦も可能性としてはあり得る。
■2015年5月9日に行われたジェイミー・マクドネル(1回目)との試合
ダビド・ピカソ【25戦24勝 13KO 無敗1分】

無敗のボクサーであり医学部の大学生でもあるダビド・ピカソ。デビュー5年目で現在24戦無敗と破竹の勢い。ただ、第一線で活躍する世界ランカーと戦っていない面は否めず、正直なところ未知数。過去に井上尚弥のスパーリングパートナーをつとめたといわれている。
井上尚弥がWBC王者になれば、今後挑戦者の立場で対戦する可能性はある。その前にライース・アリームやルイス・ネリなどと挑戦権争いをしなければいけないだろう。
■2023年3月4日に行われたケビン・ビリャヌエバとの試合
ジョンリル・カシメロ【36戦32勝 22KO 4敗】

※画像出典:BoxingScene
ライトフライ級・フライ級・バンタム級の世界3階級制覇王者で、日本でもお馴染みカシメロ。ドーピング検査拒否や試合前日のドタキャン、リング外での不祥事など完全にお騒がせ男としてイメージが染みついてしまう。
しかし、2019年11月にはゾラニ・テテを3R TKO、2021年8月にはギレルモ・リゴンドーを12R判定2-1、2022年12月には赤穂亮を2R KOで倒している実力者。個人的にはルイス・ネリとの問題児対決が観てみたい気もする。
井上と同じ時期にスーパーバンタム級へ階級を上げ、現在も懲りずに井上尚弥を挑発し続けている。対戦の可能性としては低いが、WBC・WBOの指名挑戦権を獲得できればゼロではない。
■2022年12月3日に行われた赤穂亮との試合(最新)
まだまだいるぞ!スーパーバンタム級の無敗ボクサー9名
これまで紹介した以外にもスーパーバンタム級にはそこを見せていない無敗のボクサーがまだまだいます。以下9名の無敗ボクサーはチェックしておいても良いかも♪
ボクサー名(年齢) | 戦績 | 国籍 |
ケビン・ゴンザレス(25) | 26戦25勝 13KO 1分 | メキシコ |
シャバズ・マスード(26) | 11戦全勝 4KO | イギリス |
カール・マーティン(23) | 21戦全勝 17KO | フィリピン |
サム・グッドマン(24) | 13戦全勝 7KO | オーストラリア |
エフゲニー・パブロフ(23) | 8戦全勝 6KO | カザフスタン |
チャイノイ・ウォラウット(25) | 20戦19勝 14KO 1分 | タイ |
ヘクター・バルデス(27) | 16戦全勝 8KO | アメリカ |
ムハンマド・シェホフ(30) | 12戦11勝 3KO 1分 | ロシア |
オレ・ドフン(28) | 14戦全勝 12KO | ウクライナ |
※2023年3月23日時点
まとめ:世界スーパーバンタム級4団体(WBA・WBC・IBF・WBO)最新ランキング表 井上尚弥のライバルは誰だ!
さて、今回は世界スーパーバンタム級4団体の最新ランキングや、今後モンスター井上尚弥と対戦する可能性がある注目のボクサーをピックアップしてお届けしてきました。
こうして改めてまとめてみるとスーパーバンタム級も無敗のボクサーがけっこういますね。しかし、一度も負けたことがない選手同士の試合ってすごくワクワクしますよね。やっぱりボクサーは無敗であることに価値があるんでしょうねー。
今や世界のモンスターとなった井上尚弥ももちろん無敗。さらに、軽量級ではありえないほどの高額なファイトマネーが期待できることもあり、どの選手も「打倒モンスター!」と色めき立っているのは間違いないですね。
練習中での拳の故障により、残念ながら井上尚弥vsフルトン戦は2023年7月に延期となってしまいましたが、まずはキッチリ治してフルトン戦に勝利し、スーパーバンタム級4団体統一の偉業まで無敗のまま駆け抜けてもらいたいものです♪
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