キックボクシング界の神童、那須川天心。
4月8日に日本バンタム級2位の与那覇勇気選手とスーパーバンタム級6回戦を行い、ボクシングデビュー戦を見事勝利で飾りましたね!
デビュー戦はファンが期待していたKO決着ではなかったものの、そのボクシングセンスの高さには関係者も絶賛、一部ファンの間では早くも「モンスター井上尚弥 vs. 那須川天心」の話で盛り上がっていました。
しかし、階級が違えば絶対に交わることがないのがボクシングの世界。
ということで、今回は
- 那須川天心は、どの階級を主戦場とするのか?
- 挑戦する階級には、どんなライバルがいるのか?
- 将来的にモンスター井上尚弥選手との直接対決はあるのか?
といった内容でお届けしていきます♪
最新情報 那須川天心のプロ2戦目が9月18日(月)に決定!注目の対戦相手は無敗のメキシカンボクサー!
関連記事
那須川天心の次戦(プロ2戦目)は9月18日(月)に決定!
那須川天心選手の次戦︎(プロ2戦目)は、9月18日(月)にスーパーバンタム級 8回戦で行われます。
✅Prime Video Presents Live Boxing 第5弾
- 開催日時:2023年9月18日(月)
- 開催場所:有明アリーナ(東京)
- 配信媒体:Amazonプライムビデオ 独占配信
- 放送時間:18:00からライブ配信
- 主催:帝拳ジム
※那須川天心の試合開始時間(タイムテーブル)はこちら
那須川天心の次戦の対戦相手は誰だ?
那須川天心の今回の相手は、無敗のメキシカンボクサーの「ルイス・グスマン・トーレス」というボクサー。
<お知らせ>
— Prime Video(プライムビデオ) (@PrimeVideo_JP) September 4, 2023
那須川天心、第二戦の相手はメキシコ現役王者に🥊
当初予定していたフローレス選手の体調不良に伴い、
メキシコのバンタム級チャンピオン
ルイス・グスマン選手との対戦が決定しました#那須川天心VSルイス・グスマン
9月18日(月・祝) 独占ライブ配信#天心の進化はプライムビデオで pic.twitter.com/WLWPTTnjlh
本 名 | ルイス・グスマン・トーレス |
出 身 | メキシコ(タバスコ州) |
年 齢 | 27歳 |
身 長 | 不明 |
リーチ | 不明 |
利き腕 | 右 |
プロ戦績 | 12戦10勝(6KO)2敗 |
KO率 | 60% |
デビュー | 2013年9月13日 |
当初対戦が決まっていた9戦全勝の無敗のメキシコ人ボクサー「ファン・フローレス」選手でしたが、9月2日に体調不良を理由に急遽変更。
新しい対戦相手は同じメキシコ人ボクサーの「ルイス・グスマン」となっています。
私も名前を聞いたことがないボクサーでしたが、調べてみるとバンタム級のメキシコチャンピオンとのことで、バランス型の正統派ファイターのようです。この対戦相手の変更に対して那須川天心は以下のようにコメントしています。
9/18日の対戦相手が変わりました
— 那須川 天心 (@TeppenTenshin) September 2, 2023
メキシコの現役チャンピオンに変更になったので 僕としてみれば嬉しいです
相手どうこうより強くなった姿をみんなに観てもらいたい ただそれだけ 集中切らさず やってきます チケットもまだ少しあるみたいです 是非https://t.co/SI47P9mziv pic.twitter.com/qlgdRZAoGH
とはいえ、メキシコ人ボクサーですからそう容易くは勝たしてくれないでしょう。
那須川天心は、現在スーパーバンタム級の日本ランク14位、東洋太平洋ランク8位につけています。
B級ボクサーである那須川天心はなぜ8回戦(ラウンド)で戦えるのか?
現在、那須川天心はB級ライセンスボクサー。
本来であれば9月18日に行われるプロ2戦目は最大6ラウンドで行われる6回戦となるのですが、前回の日本バンタム級2位(当時)の与那覇勇気選手との試合での勝利が認められ、日本ボクシングコミッション(JBC)から特例で8回戦(8ラウンドでの試合)が認められています。
これにより12戦10勝2敗という戦績を誇るメキシコ人ボクサー、ルイス・グスマンとのスーパーバンタム級8回戦が決定。ちなみに、那須川天心が本試合に勝てばA級(8回戦以上)に昇格するそうですよ♪
■ボクシングのライセンスと昇格条件
ライセンス | ラウンド | 昇格条件 |
C級 | 4R | |
B級 | 6R | C級で4勝 |
A級 | 8R以上 | B級で2勝 |
※引き分けは0.5勝と計算
那須川天心は今後どの階級で挑戦するのか?
ボクシングデビュー戦を見事勝利で飾った那須川天心ですが、気になるのは「今後どの階級で戦っていくのか」ですよね。
第二戦目もスーパーバンタム級での試合が組まれていますが、このままスーパーバンタム級に留まっていくのか、それとも一つ下のバンタム級へ下げるのか。
仮にスーパーバンタム級でいくならば、いずれはあの最強モンスター井上尚弥との直接対決も…とちょっと期待してしまいますが、今のところその可能性は低いかもしれません。
那須川天心が戦う可能性のある階級(体重差)
では、まず最初に今回那須川天心が試合をしたスーパーバンタム級とその前後の階級を確認していきましょう。
階級 | 契約体重 | ポンド(lb) |
スーパーフェザー級 | 58.97kg以下 | 130 lb以下 |
フェザー級 | 57.15kg以下 | 126 lb以下 |
スーパーバンタム級 | 55.34kg以下 | 122lb以下 |
バンタム級 | 53.52kg以下 | 118lb以下 |
スーパーフライ級 | 52.16kg以下 | 115lb以下 |
各階級の体重差はわずか1.3〜1.8キロほどしかありませんが、ボクシングでは階級が一つ違うだけでまったく別の世界といわれるほどその影響は大きいといわれています。
あのバンタム級最強といわれていたモンスター井上尚弥でさえ、「スーパーバンタム級で通用するのか?」と関係者から不安視されていたぐらいです。まぁ彼の場合は特別で、終わってみれば何の問題もなかったわけですが(笑)
とはいえ、まだデビューしたばかりの那須川天心がこれ以上階級を上げることはリスクでしかなく、むしろ今後を考えれば、いかに階級を下げて戦えるかが今後最大のキーポイントになってくるわけです。
しかし、そうなると必ずついて回るのが「減量問題」。これはボクサーなら避けて通れないといわれている難題ですね。
挑戦する階級は那須川天心の減量次第
那須川天心の普段の体重は62Kg。デビュー戦で戦ったスーパーバンタム級は55.3kgですから、デビュー戦では7キロの減量をしたことになります。
そして、バンタム級はさらに1.8キロ低い53.52kg以下ですから、約9キロの減量が必要です。
しかし、井上尚弥はバンタム級時代は普段64Kgから約11キロの減量、那須川と同じくキックからボクシングに転向した武居由樹(バンタム級)は62Kgから9キロの減量をしているといわれています。
そう考えると、那須川天心もバンタム級で戦えないことはない、というよりむしろバンタム級が適正階級といえるのかもしれませんねー。
那須川天心の2戦目以降の階級(主戦場)はバンタム級が最有力?
那須川天心は、ボクシングデビュー戦の試合前会見で階級についてこんな発言をしています。
一旦キック時代では55Kgで戦ってきたので、まずは同じスーパーバンタム級(55.34㎏)で試合してみて、それから自分の適正階級を見つけていこうかなと
そしてデビュー戦後の一夜明け会見では、試合後の様子について以下のようなコメントを出しています。
デビュー戦を無事勝利で終えた那須川天心は、
キックの時とは違い、なんのストレスもなく減量できた
という余裕のコメントを出しています。
つまり、「試合に勝つこと」が最優先だったデビュー戦では、キック時代から戦い慣れた階級で、かつ身体に負担の少ないスーパーバンタム級を選んでいたということ。
そして、予想以上にノーストレスで試合に臨めたと感じた那須川天心は、次戦からは一つ下のバンタム級に転向して戦う、と考えるのが妥当なのかもしれませんね。
※9月18日の第二戦では、デビュー戦と同じスーパーバンタム級での試合が決定しています。
那須川天心と井上尚弥との直接対決の可能性
それでも那須川天心がスーパーバンタム級を選ぶとするならば、それはもしかすると井上尚弥との試合を意識してのことではないかと勝手に推測しています。
上の動画はデビュー戦後の会見の模様ですが、「強いヤツを倒したい」と、ことあるごとに口にしている那須川天心。もしそれが本心なら、いずれは井上尚弥と対戦したいと考えているはず。
ただ、井上尚弥は35歳で現役を引退すると公言していますので、残された年数は約6年しかありません。
バンタム級でチャンピオンになり、その後スーパーバンタム級に転向して井上尚弥と対戦するには時間がかかりすぎる上に、その頃にまだ井上尚弥がスーパーバンタム級にとどまっているかどうかもわからない。
そう考えると、バンタム級ではなく井上尚弥のいるスーパーバンタム級という道を選ぶ可能性も捨て切れませんよね。
まぁ陣営の意向もあるでしょうからなんとも言えませんが、もし仮に「それでも俺はスーパーバンタム級に挑戦する」という決断をしたなら本当にカッコいいですよねー。
どちらにしても9月18日の那須川天心の次戦(2戦目)の詳細発表が待ち遠しいところです♪
※9月18日に行われる試合順や詳細情報はこちら
関連記事