キックボクシング界の神童、那須川天心。
4月8日に日本バンタム級2位の与那覇勇気選手とスーパーバンタム級6回戦を行い、ボクシングデビュー戦を見事勝利で飾りましたね!
デビュー戦はファンが期待していたKO決着ではなかったものの、そのボクシングセンスの高さには関係者も絶賛、一部ファンの間では早くも「モンスター井上尚弥 vs. 那須川天心」の話で盛り上がっていました。
しかし、階級が違えば絶対に交わることがないのがボクシングの世界。
ということで、今回は
- 那須川天心は、どの階級を主戦場とするのか?
- 挑戦する階級には、どんなライバルがいるのか?
- 将来的にモンスター井上尚弥選手との直接対決はあるのか?
といった内容でお届けしていきます♪
最新記事 天心のデビュー戦の対戦相手は日本バンタム級2位の与那覇勇気!

那須川天心の次戦(プロ2戦目)は8月予定!
那須川天心選手の次戦︎(2戦目)は8月予定と日刊スポーツが報じています。
47戦無敗の人気格闘家でプロボクサーに転向し、デビュー戦を白星で飾った那須川天心(24=帝拳)が8月のビッグ興行の「顔」として2戦目に臨むことが9日、分かった。
日刊スポーツ【2023年4月9日付】
那須川天心の次戦(プロ2戦目)について、現時点で判明している情報がこちらです。
那須川天心の次戦(8月予定)の対戦相手は誰だ?
デビュー戦で勝利した那須川天心は、スーパーバンタム級の日本ランク入りが確実といわれています。
しかし、「B級ライセンス」ボクサーの那須川天心は6回戦(6ラウンド)までの試合しか組めず、次戦で日本タイトル戦(10回戦)や東洋太平洋タイトル戦(12回戦)に挑戦することはルール上できません。※8月に行われる試合では特例として8回戦が認められる予定。
となると陣営は、8回戦で戦える世界ランカーとの試合を組むはずです。
本来ならば、デビュー2戦目の新人ボクサーと対戦する世界ランカーなどいませんが(そもそもメリットがない)、あの米大手プロモーターのトップランク社も注目する那須川天心の知名度や注目度を考えれば、相手も承諾する可能性が高いんですよね。
関連記事
那須川天心は今後どの階級で挑戦するのか?
見事ボクシングデビュー戦を勝利で飾った那須川天心ですが、気になるのは「今後どの階級で戦っていくのか」ですよね。
デビュー戦のスーパーバンタム級のままいくのか、それとも一つ下のバンタム級へ下げるのか。
仮にスーパーバンタム級でいくならば、いずれはあの最強モンスター井上尚弥との直接対決も…とちょっと期待してしまいますが、今のところその可能性は低いかもしれません。
那須川天心が戦う可能性のある階級(体重差)
まず最初に、今回那須川天心が試合をしたスーパーバンタム級とその前後の階級を確認していきます。
階級 | 契約体重 | ポンド(lb) |
スーパーフェザー級 | 58.97kg以下 | 130 lb以下 |
フェザー級 | 57.15kg以下 | 126 lb以下 |
スーパーバンタム級 | 55.34kg以下 | 122lb以下 |
バンタム級 | 53.52kg以下 | 118lb以下 |
スーパーフライ級 | 52.16kg以下 | 115lb以下 |
上の表だけみると各階級の体重差はわずか1.3〜1.8キロほどしかありませんが、ボクシングでは一階級変われば別世界といわれるほどその影響は大きいといわれています。
バンタム級最強といわれていたモンスター井上尚弥でさえ、「スーパーバンタム級で通用するのか?」と関係者からも不安視されるぐらいです。
ですから、デビュー戦をスーパーバンタム級で戦った那須川天心がこれ以上階級を上げるとは考えにくく、むしろいかに階級を下げて戦えるかが今後最大のキーポイントになってくるわけです。
しかし、そうなると必ずついて回るのが「減量問題」です。これはボクサーなら避けて通れないといわれている難題です。
挑戦する階級は那須川天心の減量次第
那須川天心の普段の体重は62Kg。デビュー戦で戦ったスーパーバンタム級は55.3kgですから、デビュー戦では7キロの減量をしたことになります。
そして、バンタム級はさらに1.8キロ低い53.52kg以下ですから、約9キロの減量が必要です。
ちなみに井上尚弥は、バンタム級時代は普段64Kgから約11キロの減量、那須川と同じくキックからボクシングに転向した武居由樹(バンタム級)は62Kgから9キロの減量をしているといわれています。
そう考えると、那須川天心もバンタム級で戦えないことはない、というよりむしろバンタム級が適正階級といえるのかもしれません。
那須川天心の2戦目以降の階級(主戦場)はバンタム級が最有力?
那須川天心は、ボクシングデビュー戦の試合前会見で階級についてこんな発言をしています。
一旦キック時代では55Kgで戦ってきたので、まずは同じスーパーバンタム級(55.34㎏)で試合してみて、それから自分の適正階級を見つけていこうかなと
そしてデビュー戦後の一夜明け会見では、試合後の様子について以下のようなコメントを出しています。
デビュー戦を無事勝利で終えた那須川天心は、
キックの時とは違い、なんのストレスもなく減量できた
という余裕のコメントを出しています。
つまり、「試合に勝つこと」が最優先だったデビュー戦では、キック時代から戦い慣れた階級で、かつ身体に負担の少ないスーパーバンタム級を選んでいたということ。
そして、予想以上にノーストレスで試合に臨めたと感じた那須川天心は、次戦からは一つ下のバンタム級に転向して戦う、と考えるのが妥当なのかもしれませんね。
那須川天心と井上尚弥との直接対決の可能性
それでも那須川天心がスーパーバンタム級を選ぶとするならば、それはもしかすると井上尚弥との試合を意識してのことではないかと勝手に推測しています。
上の動画はデビュー戦後の会見の模様ですが、「強いヤツを倒したい」と、ことあるごとに口にしている那須川天心。もしそれが本心なら、いずれは井上尚弥と対戦したいと考えているはず。
ただ、井上尚弥は35歳で現役を引退すると公言していますので、残された年数は約6年しかありません。
バンタム級でチャンピオンになり、その後スーパーバンタム級に転向して井上尚弥と対戦するには時間がかかりすぎる上に、その頃にまだ井上尚弥がスーパーバンタム級にとどまっているかどうかもわからない。
そう考えると、バンタム級ではなく井上尚弥のいるスーパーバンタム級という道を選ぶ可能性も捨て切れませんよね。
まぁ陣営の意向もあるでしょうからなんとも言えませんが、もし仮に「それでも俺はスーパーバンタム級に挑戦する」という決断をしたなら本当にカッコいいですよねー。
どちらにしても8月予定の那須川天心の次戦(2戦目)の詳細発表が待ち遠しいところです♪
最新記事 井上尚弥のネックストステージにも注目!

