神戸のスパコン「富岳」 計算性能で史上初の4冠
理化学研究所(理研)は23日、神戸・ポートアイランドに整備中のスーパーコンピューター「富岳(ふがく)」が、計算速度ランキング「トップ500」をはじめ、スパコンの計算性能を示す主要4部門で世界1位になったと発表した。トップ500で日本勢が1位となるのは、2011年に2期連続1位になった先代の「京(けい)」以来9年ぶり。初採用の1部門を加え、「4冠」を達成するのは世界のスパコンで初の快挙という。
引用元:神戸新聞NEXT 2020/6/23
スーパーコンピューターは「京」以来9年ぶりの返り咲きということで、後継機の「富岳」が日本の科学技術の高さを証明しました。
その性能は、計算速度は「京」のおよそ100倍にもなり、1秒間に45.1京回の計算が出来るというものです。
45.1京回といっても、ぶっちゃけなんのこっちゃですよね(笑)
例えば、人が1秒間に1回のペースで電卓を弾き続けて135億年かかる計算を、スーパーコンピューターの富岳はたったの1秒で終わらせることが出来るといいます。
地球の誕生は今から46億年前で…宇宙の誕生は138億年前。
ということは、宇宙が誕生した頃から現在までの間、毎秒1回電卓を弾き続けて計算できることを、富岳はたった1秒で計算してしまうという、これまたとんでもないコンピューターなんですね。
富岳は、その名の通りまさにスーパーコンピューターということです。
スーパーコンピューター「富岳」は、いったい何に使われるの?その目的は?
しかし、これだけ天文学的な計算能力を持ったスーパーコンピューター「富岳」ですが、いったい何の為につくられて、何に使うのか疑問ですよね。
気になったので、その役目は何なのかを調べてみました。
- 天気予報
・世界各地の気温、気圧、湿度、風速、風向予想 - 地震や津波の予測システム
・災害対策 - 人工知能(AI)研究
・脳全体の解析 - エネルギー問題
・グリーンエネルギーシステムの運用 - 宇宙で物質が誕生した仕組みを解明
・ダークマターの研究 - 自動車の未来
・空気抵抗を高い精度でシミュレーション - 予防医療の発展
・COVID-19の性質の解明 - 新薬を生み出す
・新型コロナウイルスの治療薬
とまぁ、数えたらきりがない程、スーパーコンピューター「富岳」は、たくさん世の中に役立つものを開発研究していってくれているんですね。
案外知らないだけで、かなりスーパーコンピューターの恩恵を身近な生活の中でも受けているんですね。
研究者とスーパーコンピューター「富岳」に感謝です。
今後のスーパーコンピューターはどうなっていく?
昨年の2019年10月に、研究中の新型量子コンピューターを使い、スパコンで1万年分の計算を3分20秒で計算できたとGoogle社などの研究チームが発表しました。
しかし、スーパーコンピューター「富岳」でも研究されている「宇宙の解明」と「人工知能の研究」については個人的にも非常に興味があります。
仮に、本当に脳全体の解析が出来るようになれば、ちまたで囁かれているシンギュラリティ(技術的特異点)は、もうそこまで来ているのかもしれません。
人間も勉強しなくてもデータを読み込めば、バージョンアップするとか♪
そしてそのうち、人間も身体を一切持たずに、データとして生きていくようになってしまうのかもしれませんねー。
ん…そう考えたら少し怖い気がしますね(笑)
でも、人間はどこまで行ってしまうのでしょうか。
その先にはいったい何があるのでしょうか。
けっきょく人類の探求心に限りは無いのかもしれませんね。