レアメタルってなに?その種類や使い道・価値をわかりやすく簡単に解説

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日本EEZでコバルトやニッケル採掘に成功…リチウム電池に不可欠なレアメタル


 石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)は21日、日本の排他的経済水域(EEZ)でコバルトやニッケルを含む鉱物の採掘に成功したと発表した。リチウムイオン電池に不可欠なレアメタル(希少金属)で、中国依存度が高く、国産化が課題となってきた。

引用:読売新聞オンライン8/21(金) 

 

といった、喜ばしいニュースが入ってきましたね!

 

ところで…「レアメタル」ってなに?

 

 

ということで今回、

  • ホントはレアメタルがなんなのか分からない…
  • ヘビメタルなら知ってるけど…
  • おれははぐれメタル派だ!

といった方に、出来る限り簡単に、そしてわかりやすく解説していこうと思います♪

 

これであなたも「レアメタル通」になれます。

 

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そもそもレアメタルってなに?どんな金属のこと?

そもそもレアメタルってなに?どんな金属のこと?

 

まずは「レアメタルとはどんなものを指すのか?」をWikipediaで調査。

 

レアメタルとは


レアメタル、希少金属(きしょうきんぞく)は、様々な理由から産業界での流通量・使用量が少なく希少な非鉄金属のこと。

出典: ウィキペディア(Wikipedia)

 

 

と…ここで「非鉄金属」という、聞きなれないワードがあったので、再度調べてみました。

 

非鉄金属とは


非鉄金属(ひてつきんぞく、英: non-ferrous metal)とは、鉄および鉄を主成分とした合金つまり鋼(ferrous metal)以外の金属のすべてを指す。

出典: ウィキペディア(Wikipedia)

 

なるほど、非鉄金属とは「鉄以外の金属」ということですね!

というか、そのまんまですね(笑)

 

まとめると…

  • レア ➡︎ 「珍しい、なかなか採取出来ない、あまり流通しない」
  • メタル ➡︎ 「産業に利用されている鉄以外の金属」

 

【結 論】レアメタルとは

  • 産業に利用されている金属(鉄以外)の中で、なかなか採れないレアな鉱物のこと

 

【頭良い人向けの補足情報】
経済産業省は、レアメタルを「地球上の存在量が稀であるか、技術的・経済的な理由で抽出困難な金属のうち、現在工業用需要があり今後も需要があるもの」と定義しています。
引用元:経済産業省「レアメタル資源確保の現状と課題」
 
 

レアメタルの種類とその用途とは?

 

前項での解説で、「レアメタルとはどんなものか?」については、ある程度理解頂けたと思います。

 

では次に、

  1. レアメタルには、どんな種類の鉱物があるのか?
  2. そしてそれらは、どんなところで利用されているのか?

ということについて調べていきます。

 

 

レアメタルの種類と用途を一部紹介

  • 白 金
    ・プラチナ貴金属

  • コバルト
    ・リチウムイオン電池の正極材料

  • リチウム
    ・バッテリーなど(リチウムイオン電池材料)

  • ニッケル
    ・充電式電池システムなど

  • ガリウム
    ・半導体、コンピューター、小型家電のチップ等の素子

  • タンタル
    ・携帯電話、パソコン、サーバー、GPSカーナビ自動車制御デバイス、航空宇宙などに使用するコンデンサーの材料 

  • タングステン
    ・超硬工具(ダイヤモンドの次に硬い人工金属で出来た工具)

  • ガリウム
    ・LEDライト(青色発光ダイオードの素材や化合物半導体材料)

  • インジウム
    ・太陽電池や液晶テレビなどの透明電極の材料

  • バリウム
    ・管球・光学ガラス、フェライト、X線造影剤など

 

プラチナ」の希少価値はわかりますが、まさか胃の検査で飲まされる「バリウム」もレアメタルだったとは驚きですねー。

 

 

その他、レアメタルは次世代の「自動運転システム」や「高度なIoT(AI搭載機器)」、それに「宇宙」など、今まで以上に多く利用されていくと予想されています。

レアメタルは世界の発展を支える、未来には欠かせないものの一つなんですね。

 

詳しく知りたい人用の補足情報

「レアメタル」全31鉱種

リチウム、ベリリウム、ホウ素、チタン、バナジウム、クロム、マンガン、コバルト、ニッケル、ガリウム、ゲルマニウム、セレン、ストロンチウム、ジルコニウム、ニオブ、モリブデン、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、インジウム、アンチモン、テルル、セシウム、バリウム、ハフニウム、タンタル、タングステン、レニウム、白金、タリウム、ビスマス

 

 

日本にとってレアメタルってどのくらい価値があるの?

 

前項で解説したように、日本ではあらゆる製品や製造にレアメタルを使用しています。

そして同時に、日本は世界的トップレベルのレアメタル消費大国となります。

 

  • インジウム(太陽電池や液晶テレビなどの透明電極の材料)などは、世界で採れる約86%を日本が消費している。

  • コバルト(リチウムイオン電池の正極材料)においても世界1位(25%)の消費量

  • その他、レアアース24%モリブデン22%プラチナ15%を占める消費量

 参照元:経済産業省2010

 

現在も、精密機器などの分野では日本は世界トップレベルですがそれもこれもこの「レアメタル」によって成り立っているといっても過言ではありません

 

日本にとってレアメタルは、経済発展上「なくてはならない価値ある貴重な資源」なわけです。

 

 

しかし、レアメタルはどこでも採れるものではありません。

限られた場所(国)でしか発掘できないものなのです。

 

そして、これだけ貴重な世界で取れたレアメタルをガンガン消費している日本ですが、驚くことに国内での採取はほぼありません

日本は、現在必要としているレアメタルのほぼ100%を、海外からの輸入に頼っています。

 

日本にとってレアメタルってどのくらい価値があるの?

出典:経済産業省 資源エネルギー庁

 

 

【補足情報】
特に希少価値の高いレアメタルやレアアースについては、日本で10年ほど前からリサイクルなどの研究が重ねられ、ようやく実用化に向けて取り組まれているようです。

 

日本のレアメタル問題や今後の課題

 

しかし一方で、レアメタルを海外からの輸入に頼ってばかりの日本の現状を危惧する声も数多く出てきています。

 

そのきっかけになった問題がこちら⬇︎

 

過去、実際に起こったレアメタル問題

レアメタルの一種であるレアアースは、次世代自動車のモーター用磁石の製造等に不可欠な金属鉱物資源である。

中国は、レアアースの世界全体の生産量の97%を産出し、我が国は自国の輸入量の 92%を中国に依存している。

その中国と我が国の間では、2010 年9月に発生した尖閣諸島沖中国漁船衝突事件をめぐって緊張関係が生じ、中国は我が国に対して事実上のレアアース輸出禁止措置をとった。

引用元:経済産業省資料(レアメタル資源確保の現状と課題)

 

 

要するに、過去にあった事例を踏まえて、

今後、レアメタルの主要国「中国」と外交関係が悪化すれば、日本はまたレアメタルを輸入してもらえなくなる可能性が出てくるのではないか?

 

ということを懸念しているんですね。

これは現在の世界情勢を考えると、十分ありえることなんですよね。

 

これだけ必要としているレアメタルを100%海外からの輸入に頼ってしまっている現状を、日本ははやいこと解決していかないといけないわけです。

 

まとめ:レアメタルってなに?

レアメタルってなに?その種類や使い道・価値をわかりやすく簡単に解説

今回は、レアメタルについて、その種類や用途必要性、日本での価値について、わかりやすく簡単に説明してきました。

 

 

日本は、国土全体が海に囲まれた島国です。

その領海を含む排他的経済水域(EEZ)の総面積は、世界第6位

 

そして、その広い日本の領海(海底)には、いまだ発見されていないレアメタルがたくさん眠っていることも最近の調査の結果で分かっています。

 

2012年から世界初の海底から鉱石を揚げる「海底熱水鉱床プロジェクト」に成功して、現在もそのプロジェクトが進行。

レアメタルってなに?その種類や使い道・価値をわかりやすく簡単に解説

 

いち早くこのプロジェクトが成功して、日本もレアメタル(レアアース)を中国などの諸外国に頼ることなく、どんな状況でも安定供給できるような、そんな強い国になってもらいたいものですね。

 

以上今回は、できる限りわかりやすく、かつ簡単にレアメタルについての解説記事でした。

 

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