那須川天心は本当にKO(パンチ力)がないのか?ボクシング関係者の意外なコメントや評価まとめ

那須川天心にKO(パンチ力)は必要か?ボクシング関係者の意外なコメントや評価まとめ ボクシング
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9月18日、メキシコバンタム級王者のルイス・グスマン選手を8R 判定3-0で倒した那須川天心。

 

試合内容は那須川天心選手が試合を終始コントロールしていたわけですが、試合前に「今回は倒しにいく」とKO宣言していただけに、天心ファンの間ではちょっと物足りないとの声も。

 

 

ということで、今回はプロ2戦目を終えた那須川天心選手の

  • 試合を観た率直な感想
  • 那須川天心のパンチ力について
  • 那須川天心の今後について

ボクシング関係者の貴重なコメントや評価をまとめてみましたのでご覧ください。

 

 

注目! モンスター井上尚弥の最新試合情報はこちら

 

 

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那須川天心の課題はパンチ力!?プロ2戦目を見終えたボクシング関係者の意外なコメントや評価まとめ

那須川天心の課題はパンチ力!?プロ2戦目を見終えたボクシング関係者の意外なコメントや評価まとめ
出典:https://teamtenshin.com/

 

以下、ボクシング関係者のコメントです。

 

 

  • 中川麦茶
    パンチ力に関しては並以下
スピードはワールドクラス。正直予想以上だった。ただ、あんまり厳しいこというのもあれだけど、パンチ力に関しては並以下なのかなと。タイミングが抜群にいいんでダウンは取れる。確かにダウンは取れるんだけど、あんまりダメージを効かせられてないフラッシュダウン。唯一KOが狙えたチャンスは1R目だったと思う。あそこでしっかり畳み掛けていればいけたんじゃないかな。ただボクシングってのはKOしなきゃいけないスポーツではないからね。

 

 

  • 畑山隆則
    天心は世界ランクの力を持っていると思う
天心は世界ランクの力を持っていると思う。今後世界チャンピオンをとってもなんら不思議じゃない。

 

 

  • 竹原慎二
    天心は”倒してやろう”という気持ちが少し足りない
天心は”倒してやろう”という気持ちが少し足りない。一発で倒れないなら連打で倒すんだっていう気持ちが大事。今日も何発かいいのを効かせたと思ったら距離とってしまっていたのでもったいない。”うまくいかない”って本人は言ってるけど、自分が仕掛けていないだけ。

 

 

  • 渡嘉敷勝男
    倒しに行かなかったのが悔しい
KOできるチャンスが何度もあったのにいかなかったのが見ていて悔しかった。ダウンが取れない選手だったらしょうがないけど、天心はダウン取れてるんだから。

 

 

  • 内藤大助
    プロとしてリングに上がる以上できれば倒しきってほしかった
素晴らしい左のカウンターで1Rに見事なダウンを奪った。でも、そのあとなんでもっといかなかったのか。あそこでいけば倒し切れていたはずなのに。プロとしてリングに上がる以上、できれば倒し切ってほしかった。詰めきれなかった部分はもったいなかった。まぁでもすごい選手であることは間違いない。

 

 

  • 谷口将隆
    強弱緩急や多少変化をつけるともっと仕留めやすくなる
重心も低く構えてボクシングにアジャストしてきたなぁと感じた。あと驚いたのがスピード。ハンドスピードはもちろん、身体を動かすスピード、足を動かすスピードは今の段階ですでに一級品。あと、天心選手は常にトップスピードだったので後半グスマンも慣れてきていた。なので、強弱緩急や戦い方の変化をつけるともっと仕留めやすくなるのかなと思いますね。

 

 

  • 格闘キャスト シン
    カウンターは本当に上手い。でも自分から攻撃する武器は持っていない
隙を狙ってのカウンターは本当に上手い。ここまで出来るボクサーってあまりいないんじゃないかな。ただ、悪くいえばパンチを打ってこない相手に対して、自分から攻撃する武器も持っていない。KOできる人はKOするボクシングをする。

 

 

  • 亀田父
    倒したから強いんじゃない、負けへんことが強いわけよ
正直ビビった。あの成長度は半端ないよ。完璧。世界は狙えると思う。昨日の試合でそう確信したな。特にスピード、感覚、間合いの取り方、タイミングが素晴らしい。みんな行ける時になんで倒しにいかないんやゆうてるけど、そんなん言うのは素人。まわりは単に井上尚弥と比べたいだけ。無理する必要なんかないし、陣営もそんなに焦ってイケイケいうてないと思うんよ。倒したから強いんじゃない、負けへんことが強いわけよ。

 

 

  • 亀田和毅
    KOだけが全てじゃない
“天心はKOする”とか”絶対勝つ”とか”今でも世界チャンピオンクラスや”とか、みんなの求めてるレベルが高すぎる。ただ、よー考えてみて、プロ2戦目であそこまでできるって普通に考えてすごいことやから。天心はKOしたいっていう気持ちがあったとは思うけど、KOだけが全てじゃないから。しっかりした内容で勝てばいいんやから。全然焦らんでいいと思うけどな。

 

 

  • 中山慎介
    進化した那須川天心を見れた
判定ではあったんですけど、進化した那須川天心を見せれたとは思うんですけどね。中盤以降、グスマン選手も慣れてきたのかなと。最後倒し切るまでに至らなかったのはちょっと悔しいところはあるでしょうけどね。

 

 

  • 村田諒太
    ”言葉より内容”って言ってたわりに言葉が先行した感じ
ボクシングの観点から言えば、2戦目でこれだけのパフォーマンスを見せれているんで言うことはないですよ。6、7、8Rでラッシュもかけていましたしね。ただ、プロである以上お客さまがみたいものを見せる必要があると思いますね。”言葉より内容を見てくれ”って言ってたわりに言葉が先行した感じですよね。

 

 

  • 赤穂亮
    パワーレスかパワーレスじゃないかと言われたらパワーレス
1Rのダウン、あれはスペシャルだね。まぁ、パワーレスかパワーレスじゃないかといわれたらパワーレスなんじゃないかな。でも、那須川選手はパワーで倒すタイプのボクサーじゃないでしょ?それに無理して倒しに行ってないんじゃないかな。逆に、無理に倒しに行こうとすると崩れると思う。那須川選手が倒すという感覚やタイミングを掴んだら恐ろしいことになるんじゃない?

 

 

  • 阿部麗也
    倒すことに拘らず自分のスタイルを
天心選手は最初から求められるものが高すぎるから物足りないなんて言われてるけど、普通に強かった。スピード、キレ、当て感、ディフェンス力、距離感などは抜群。倒すことに拘らず、那須川選手の良さを最大限引き出すあのスタイルを確率して磨いたらすぐにでも日本タイトルは獲れると思う。

 

 

天心選手本人がKO宣言していただけに、倒せなかったという点について多くの関係者が手厳しいコメントをしていますね。一方で、「そこまでKOにこだわる必要はない」という意見も数多く見受けられました。

 

 

やはり那須川天心はパンチ力がないのか?パワーが足りないのか?

やはり那須川天心はパンチ力がないのか?

 

しかし、2回もダウンを奪っていながら倒せなかったのは事実。

 

  • 那須川天心は本当にパンチ力がないのか?
  • 武居由樹や井上尚弥のようなKOで倒せるボクサーにはなれないのか?

 

 

そんな気になる那須川天心のパンチ力について、元WBA世界スーパーフェザー級王者の内山高志さんがこんなコメントをしていました。

 

 

  • 内山高志
    次の動きに意識を持っていってるからパンチが乗らないのは当たり前
1戦目より良くなってた。重心落として構えてたし、ダウンも2回とって倒せるってことも証明できた。メキシコのバンタム級チャンピオン相手に何もさせなかったっていう面ではすごいいい試合だったなと思う。

みんなが”KOできない”とか言ってるのは、おれはそこはどうでもいいかなって思う。コツさえ掴めば倒せるようになるしね。逆に天心はあのままでいいんじゃないのって思うよ。

天心の場合は次の動き(防御)に意識を持っていってるからパンチが乗らないのもあるわけだしね。だからこそあのスピードが実現できてるのよ。

 

 

内山高志さんの話はやはり説得力がありますよね。確かに那須川天心選手のスピードは異次元ですから、そう考えると今はパンチに振ってないのかもしれませんね。今後その辺りのバランスをどう調整してくるのか楽しみですね。

 

 

あと、ボクシングのご意見番でお馴染みの細川バレンタインさんも自身のYouTubeチャンネルで以下のようなコメントをしていました。

 

リング内外でお客さんを楽しませることも必要かもしれないけど、KOしたいなら相手を倒すということに全集中させることが必要なんじゃないかと思う。

 

 

ん…バレンさん相変わらず厳しいですね(笑)

 

 

モンスター井上尚弥のパンチ力の秘密

 

ちなみに、モンスター井上尚弥が自身のパンチ力について語っている貴重なコメントがありましたのでご紹介しておきます。

 

けっこうパンチ力というところを見られがちですけど、同じバンタム級でも自分より全然パンチ力のある選手もいますし、スピードある選手もいます。

自分の場合、強いパンチを打つというより距離感だったりいかに急所に的確にパンチを当てられるか。100%のパンチでズレたところに打つより、50%の力で的確な場所に当てた方が相手により大きなダメージを与えることができるんですよ。

※2021年1月23日放送  TBS系「サワコの朝」より

 

 

さすがパワーもスピードも距離感もキレも、すべてを兼ね備えているモンスター井上尚弥。言葉のウェイトはヘビー級ですね。やはり総合的にすべてのバランスに長けているんでしょうねー。

 

 

天心の試合内容以外にも着目、苦言あり!

 

続いて、今回のボクシングの試合内容とは関係ない部分でのコメントもいくつかありましたので紹介します。

 

 

  • 具志堅用高
    気になったのがインターバルの使い方
リングはとにかく倒すか倒されるかの戦いなわけだから、チャンスだと感じた時にはもっと倒しにいってほしいよねー。でも、デビュー戦よりスピードもコンビネーションも一段と成長しているよ。

ただ、気になったのがインターバルの使い方。天心選手は椅子に座らず立ったままの状態で、セコンド(トレーナー)に背中を向けていたけど、あれはちゃんと座ってトレーナーのアドバイスを聞かなくちゃいけないよね。

 

 

  • FLARE山上ジム代表 赤井会長
    トレーナーの話を聞いていないことに違和感
天心はインターバル中に座らずに粟生トレーナーに背中を向けていたよね。真意はわからないけど、拳四朗選手は「加藤トレーナーにハッパをかけてもらったおかげて勝つことができた」と感謝してたから余計に気になっちゃったよね。

やっぱりチームで戦ってるわけだし、このあたりが天心の一皮むけるポイントなのかもしれないよね。天下の帝拳の、天下の粟生さんだからマイナスになることなんてない。

 

 

粟生トレーナーは、元WBC世界フェザー級王者、元WBC世界スーパーフェザー級王者の世界2階級制覇王者の凄腕トレーナー。

 

言われてみれば天心選手はキックの時と同様に観客席側を向いていましたね。「どうやったら倒せますかね?」と聞いていた相手も栗生トレーナーではなかったんですよね。

 

ただ、あの試合ではリング下に帝拳ジムの本田会長がいて、天心はその指示を聞いていたんじゃないか?ともいわれていますので、実際のところは不明です。

 

 

那須川天心本人のプロ2戦目を終えての感想コメント

 

続いて、プロ2戦目を終えて天心選手本人はどのようなことを思い、どのように感じたのか。

以下、那須川天心選手の試合後のコメントです。

 

 

■試合後インタビュー※9月18日

※KOできなかった理由について

1Rダウンを奪った時にどうやって攻めようかと迷ってしまった。そして、相手が打ってきた時に合わせるカウンターをけっこう今回は練習してたんで、そういったスタイルだけになってしまったという点がKOできなかった原因なのかなと感じた。また新しい課題が見つけられたので、それに向かってまだまだ強くなっていかないといけないなというふうに思った。

 



■那須川天心2戦目から一夜明けての会見※9月19日

※今後もKOにこだわるのか?

いくらポイントアウトする選手であっても絶対に倒したいと思ってると思うんですよね。だって倒したほうが楽だし早いしすぐ終わるじゃないですか。倒せるっていうだけで一つの武器になるし、ボクシングの幅も広がると思うので、やっぱり倒しきりたいっていうのはあります。あとは、何より見にきてくれたお客さんに倒して勝つ姿っていうのを見せたい思いは常にありますね。

 

 



■那須川天心のX(旧Twitter)より※9月19日

 

 

自分自身の成長を一つずつ確かめながら、そして何よりボクシングを楽しんでいるのが伝わってきますね。こうしたコメントを見ると、次戦また進化した那須川天心を見るのが楽しみになります。

 

 

那須川天心の次戦の時期や対戦相手、今後についての最新情報

那須川天心の次戦の時期や対戦相手、今後についての最新情報

 

では最後に、那須川天心の次戦の時期や対戦相手今後についての最新情報についてお届けして終わりたいと思います。

 

  • 現在那須川天心は、先の試合で左拳を負傷(左手手根不安定症)し、約3週間はギブスを装着した状態で安静が必要とのこと。

 

  • 那須川天心の次戦は、2024年の1月か2月あたりで、日本開催を予定しているとのこと。気になる対戦相手は、スーパーバンタム級の日本ランカーじゃないかと噂されています。※下町俊貴・石井渡士也・中川麦茶・和氣慎吾あたりとの噂も。

 

  • 帝拳ジムの本田会長は試合後に「10戦目までは世界タイトルはやらせない」と、那須川天心をじっくり育てていく方針だとコメント。

 

 

今回は、那須川天心の試合を観た関係者からのコメントを中心に紹介してきましたが、忘れちゃいけないのは天心選手はボクシングデビューしてまだ2戦目ということ。

 

厳しいコメントやメッセージも多く見受けられましたが、これもすべて那須川天心に期待するがゆえの愛情なのはいうまでもないでしょう。これだけのレジェンド達が注目する那須川天心にこれからも注目ですね♪

 

 

下記にスーパーバンタム級の日本ランキングと東洋太平洋ランキング最新版を載せておきます。天心選手の次戦の対戦相手を予想して楽しみましょう♪次戦は2024年の1月か2月あたりです。

 

※タップ(クリック)すると表が下に展開します

順位名前所属ジム
王者下町俊貴グリーンツダ
1位石井渡士也リブート.IBA
2位デカナルド闘凜生六島
3位中川麦茶一力
4位髙橋利之KG大和
5位池側純角海老宝石
6位津川龍也ミツキ
7位那須川天心帝拳
8位和氣慎吾FLARE山上
9位田村亮一JB SPORTS
10位河村真吾堺春木
11位大湾硫斗志成
12位福井勝也帝拳
13位平野岬三松スポーツ
14位福永宇宙黒潮
15位中嶋一輝大橋
出典:JBC ※2023年9月1日発表
順位名前タイトル/ランク
王者武居由樹
1位サム・グッドマン世界ランカー
2位カシメロ世界ランカー
3位下町俊貴日本チャンピオン
4位ティジェドヘニーアジアチャンピオン
5位中川麦茶
6位マーチン
7位那須川天心
出典:OPBF ※2023年9月27日発表

 

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