香港の民主運動活動家である「民主の女神」こと、アグネス・チョウ(周庭)さん(23)が、2020年8月10日に「香港国家安全維持法違反」で逮捕されたという衝撃的なニュースが、各報道機関より一斉に報じられました。
そんなアグネス・チョウ(周庭)さんですが、今回は逮捕のニュース詳細ではなく、以前から日本語がうますぎると話題になっていましたので、今回は「アグネス・チョウ(周庭)さんの日本語」にフォーカスして、なぜそんなにうまくしゃべれるのか?を調査していきます。
関連記事
中国関連記事
アグネス・チョウ(周庭)は、なぜ日本語がうまいのか。上手な理由を調べてみた
✔ アグネス・チョウ(周庭)のプロフィール
- 生年月日:1996年12月3日(23歳)
- 出生地:香港の旗 イギリス領香港
- 出身校:香港浸会大学
- 所属政党:香港衆志(デモシスト)(2016-2020)
日本生まれでもなく、日本に住んだこともなく、日本に留学したことがないアグネス・チョウ(周庭)さん。
しかし、なぜ彼女はここまで日本語を上手に話すことができるのか。
アグネス・チョウさんのYouTubeチャンネル「周庭チャンネル」がありましたので、まずはその流暢な日本語をどうぞ。
いやー、ホント驚くほど上手ですよね(笑)
棒読みではなくて、話す言葉に感情がのってるんですよね。
さっそくその上手な理由を紹介していきます。
アグネス・チョウ(周庭)の日本語がうまい理由①「日本のサブカルチャー好きが高じて」
アグネス・チョウ(周庭)さんは、小学6年生ぐらいから、日本のアニメや音楽(アイドル)などのサブカルチャーが好きになりすぎて、なんと独学で徐々に日本語を覚えていったといいます。
本人は自身を「オタク」だと認めているようで、日本に来た際には必ずといっていいほど、秋葉原に足を運んでいるようです。
日本のアニメに興味を持ったきっかけは、香港で2008年に放送された「きらりん☆レボリューション」だそうです。こちらがそのアニメの画像です。
【PR】
『きらりん☆レボリューション』は、中原杏による日本の漫画作品。原作漫画は2004年3月号から2009年6月号まで『ちゃお』にて連載。単行本はちゃおコミックス(小学館)から全14巻。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
それ以外にも、アグネス・チョウ(周庭)さんの一番のお気に入りアニメは「Fate/Zero」、アイドルグループでは「モーニング娘。」に「欅坂46」、タレントなら「有吉弘行」、Youtuberなら「はじめしゃちょー」が好きだと公言しており、かなり日本通だということがうかがい知れますね。
にしても、あの若さでこれだけ日本語を、しかも独学で話せるようになるとは、すごい努力家ですね。
若くして香港での政治活動のリーダー的存在になったのも、なにか一つのことに没頭するタイプの方だったからかもしれませんね。
アグネス・チョウ(周庭)の日本語がうまい理由② 政治活動で日本のマスメディアに対応してさらに上達
アグネス・チョウ(周庭)さんが、日本語がうまくなったもう一つの理由は、政治活動にあったといいます。
皮肉なもので、アグネス・チョウ(周庭)さんは香港での政治活動をする中で、日本のマスコミ対応が増えていったといいます。
それによって自然と日本語に更に磨きがかかったということです。
やはり政治活動をする上で、自分自身の考え方や思想・理想を世の中の伝える・知ってもらう手段として語学は必要不可欠でしょうから、隣国の日本言語をさらに上達せざるを得なかったのかもしれませんね。
今では、中国語より日本語の方が上手になったと本人も語っているほどです。
アグネス・チョウ(周庭)の日本語がうまいのは、スピーチだけではなかった
じつはアグネス・チョウ(周庭)さん、日本語を話すことだけが上手なわけではなく、日本語の「読み書き」もすごいんです。
彼女は日本人向けのTwitterで、日本語でメッセージを発信しています。
去年の6月9日に、100万人以上の香港人が逃亡犯条例に反対する為に立ち上がりました。
— Agnes Chow 周庭 (@chowtingagnes) June 9, 2020
香港の民主化運動はまだ成功していません。まだまだ頑張らないと。 pic.twitter.com/Tx1JSWKz1b
今日は国歌法と国家安全法に反対するデモがあります。
— Agnes Chow 周庭 (@chowtingagnes) May 27, 2020
香港市民は平和にデモをやってるのに、警察が突然走りながらペッパーボール弾を乱射しています。市民は逃げ惑い、現場は混乱した状況になっています。 pic.twitter.com/CaAqOl6wp0
全世界がコロナで揺れている状況の中、昨日、香港政府が独特な政策を発表した。それは「お酒の販売禁止」です。
— Agnes Chow 周庭 (@chowtingagnes) March 24, 2020
ポイントはお酒じゃなく人の集まりなのに、キャリー・ラムは「酔っ払いになったら親密な行為をするから」という理由でお酒の禁止令を下した。
香港政府はまるで謎の世界に入ったようだ。
ホントに日本語が上手ですよね。特に政治関連の専門的な言い回しは難しいはずなのに、普通にうまいですね。でも哀しいのは、そのTwitterの大半が政治に関するもの。彼女の今、香港の現在が伝わってきます。
一応、政治以外のTwitterもあったので、それも載せておきます。
ツイッタートレンドにある #逃げ恥 を見て、3年前のデモシスト設立1周年パーティーで仲間と一緒に #恋ダンス を踊ったのを思い出した。。。
— Agnes Chow 周庭 (@chowtingagnes) June 9, 2020
前列で黒いガウチョパンツを着ているのは私です!
ダンスが苦手でごめんなさいm(_ _;)m pic.twitter.com/h0gZ3lqbOO
んー、動画を見ると、やっぱり普通の23歳の女の子なんですねー。
ガウチョパンツを知らなかったんで、思わずググりました(笑)
どうやらアグネス・チョウ(周庭)さんは前列左側ですね。
アグネス・チョウ(周庭)は、なぜ日本語がうまいのか。まとめ
今回は、アグネス・チョウ(周庭)は、なぜ日本語がうまいのか。その上手な理由について調べてみましたが、いかがだったでしょうか。
最初は、アグネス・チョウ(周庭)さんがなぜ日本語が上手なのかと、興味本位で調べていったんですが、アグネス・チョウ(周庭)さんの香港に対する思いや、中国に対する葛藤、若くして自身の居場所を死守する為に、すべてを懸けてでも戦い続ける様子に、非常に胸が痛みました。
これだけ日本のことを好きと公言してくれるアグネス・チョウ(周庭)さんですが、もし仮に違う時代、いや、平和な時代に生まれていたならば、きっと日本との出会いはより楽しく、より素晴らしいものになっていたに違いありません。
もしかしたら香港の「民主の女神」改め、「オタクの女神」などと呼ばれていたかもしれませんね。
そうなると、ひょっとしたら日本の「しょこたん」さんなどと共演してたかもしれません。